トラブル一覧
故障とお考えになる前に
デジタル調節計が正常に動作しない場合は、修理を依頼される前に下記に該当する項目をお確かめください。
それでも正常に動作しない場合は弊社営業部門を通じてご返却くださるようお願い致します。
- 温度単位(℃/゚F)が点滅する
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内容 確認事項 ST( セルフチューニング)実行中です。
[工場出荷時:[ON]に設定]製品の異常ではありません。ST(セルフチューニング)実行中には、温度単位(℃/゚F)が点滅します。 - 温度誤差が大きい / 入力異常(S.Err 表示)となる
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内容 確認事項 入力種別が合っていない。 センサの種別を確認して、入力種別を正しく設定してください。 測温体が正しく取り付けられていない。 測温体の取り付け場所、極性を確認し、正しく取り付けてください。 - オーバーシュートする / アンダーシュートする / ハンティングする
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内容 確認事項 ON/OFF 制御を選択している。
[工場出荷時:[ON/OFF制御]に設定]PID 制御を選択し、ST(セルフチューニング)またはAT(オートチューニング)を実行してください。
なお、セルフチューニングを使用される場合は、デジタル調節計と負荷(ヒータなど)の電源は同時、あるいは負荷の電源を先に投入してください。デジタル調節計の電源を投入してから負荷の電源を投入すると正しいセルフチューニングおよび最適な制御ができなくなります。温度上昇、下降の速さに比べ制御周期が長い。 制御周期を短くしてください。
制御周期は短いほうが制御性が良いですが、リレーの場合は寿命を考慮して20 秒以上で使用されることをお勧めします。PID 定数が不適切。 以下のいずれかの方法により、適切なPID 定数を設定してください。
・AT(オートチューニング)を実行してください。
・マニュアル設定にてPID 定数を個別に設定してください。 - 温度が上昇しない
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内容 確認事項 ヒータが断線/劣化している。 ヒータに断線/劣化等の異常がないか確認してください。
ヒータ断線警報の使用による異常の検知についてもご検討ください。ヒータの容量不足。 ヒータの加熱容量は十分か確認ください。 - 出力がON しない
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内容 確認事項 STOP に設定されている。
[工場出荷時:[RUN]に設定]RUN/STOP 設定で[RUN]を設定してください。
表示「STOP」が点灯していると制御停止です。ON/OFF 動作の場合に、調節感度に大きな値が設定されている。
[工場出荷時:[1.0℃]に設定]調節感度に適切な値を設定してください。 - 動作しない
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内容 確認事項 STOP に設定されている。
[工場出荷時:[RUN]に設定]RUN/STOP 設定で[RUN]を設定してください。
表示「STOP」が点灯していると制御停止です。 - 温度誤差が大きい / 入力異常(S.err 表示)となる
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内容 確認事項 測温体が断線/短絡している。 測温体に断線/短絡等の異常がないか確認してください。 測温体のリード線と動力線を同一配管して引き回しているため、動力線からのノイズの影響を受けている。(一般的には表示値がふらつく) 別配線にする。または、引き回しを少なくする。 デジタル調節計と熱電対の間を銅線で接続している。 熱電対のリード線を直接接続する。または、熱電対に合った補償導線で接続する。 測温体の設置場所が不適切。 測温体の測温場所が適切か確認してください。 入力補正が正しく設定されていない。
[工場出荷時:[0℃]に設定]入力補正に適切な値を設定してください。
入力補正を行わない場合は、入力補正値を[0.0]に設定してください。 - キー操作ができない
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内容 確認事項 設定変更プロテクトが ON になっている。 設定変更プロテクトを OFF に設定してください。 - レベルの切り替えができない
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内容 確認事項 プロテクトで操作が制限されている。 必要に応じて「運転/調整プロテクト」「初期/通信プロテクト」「設定変更プロテクト」の値を設定してください。 - 制御が不安定になる
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内容 確認事項 内部部品が寿命になっている。 デジタル調節計内部に実装されている電解コンデンサは周囲温度、負荷率に、構造的な寿命は周囲環境(振動・衝撃)に依存されます。
また、出力リレーについても寿命があり、開閉容量、開閉条件により大きく異なりますので、必ず実使用条件を考慮し、定格負荷、電気的寿命回数内でご使用ください。
寿命を越えた状態で使用すると、接点溶着や焼損の恐れがあります。
同時期に購入されたデジタル調節計と併せて交換をお願いします。